友禅流しと無重力バランス洗浄
花鳥山水などを多彩な色彩で写した京都の伝統工芸品「京友禅(きょうゆうぜん)」は、京都千年の歴史が育んだ美しい感覚が息づいており、日本の着物の代名詞といえます。
京友禅の染色技法である「友禅染め」は、元禄時代(江戸時代初期)に京都祇園町に住んでいた扇絵師の宮崎友禅斉によって考案された伝統的な着物生地の染色法です。
「友禅染め」の最後の工程でおこなわれる「友禅流し」は、水の中に染色した反物をさらし、生地についた糊や余分な染料を流すためのもので、京都では鴨川での友禅流しが季節の風物詩として有名です。
澄んだ川のゆるやかな流れの中で、色鮮やかに染色された反物が漂う光景はいつまでも眺めていたいもの。不思議なことに反物は川の流れによってからまることなく、また、水面に出ることも川底に当たることもなく、水中を一定の方向に向かって漂っています。
この「友禅染め」の伝統技術から生まれたのが、ハッピーで独自に開発した水洗い洗浄技術『無重力バランス洗浄技法』です。
正絹の着物をそのまま水で丸洗いすることはタブーとされていましたが、ハッピーが開発した「無重力バランス洗浄技法」は、このような常識を覆し、着物の縫製を解くことなく水で丸洗いすることを可能にしました。
もちろん、水洗いが難しいとされるその他の動物繊維(羊毛・カシミヤ等)や繊維素繊維(レーヨン等)などの洋服も、この「無重力バランス洗浄技法」によって生地を傷めることなく、またシルエットも崩さずに水で洗い上げることを可能にしたのです。
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