上質スーツ
高級なスーツをいつも美しくスタイリッシュに着こなすには、メンテナンスが欠かせません。上手なメンテナンスで5年10年20年と着続けられるスーツも、汚れの蓄積を招いてしまうドライクリーニングでは寿命を縮めることになります。テーラー(ス・ミズーラ)の方々も「スーツは水を使った洗浄が良い」と言われます。
しかしスーツは、一般的に水を使った洗浄が難しいとされています。
その理由は、使われる素材がウールをはじめとするデリケートな繊維素材というだけではなく、衣服の「構造」にあります。
構造的なシルエット
肩から胸・裾にかけての美しいライン、絶妙なラペルの折り返し、計算しつくされた構造的なシルエット。平面の生地を人間の体にフィットさせるためにパーツも多く、「いせ込み」や「追い込み」といった職人的テクニックが駆使された複雑な工程を経て生み出されている衣服の代表がスーツです。
複雑に絡み合う繊維や素材
スーツには見えないところに様々な繊維や素材が使われています。
たとえば、表地にウール、縫製糸にシルク、裏地にレーヨン・キュプラ、三層構造(キャンバス・動物の毛・フェルト等)の芯地には綿糸やウール・キャメル・リネンなど。スーツほどに複雑な設計図をもつ衣服はないと言っても過言ではありません。
つまり、様々な素材が混在しているスーツは、使われている繊維・素材によって、水に浸したときの収縮率や膨潤率が全てバラバラで、これが「型崩れ」を起こす大きな原因となっています。
さらに、ウールを代表とする獣毛繊維の場合、水分を含んで繊維表面のキューティクルが開いた状態で摩擦すると、フェルト化現象が起こり、いったんフェルト化してしまうと元の風合いに戻すことは不可能です。
技術のない業者や悪質業者に要注意
いかにスーツの「水洗い」が難しいかがご理解いただけたと思いますが、知識や技術ないクリーニング業者が水洗いすると、風合いはゴワゴワでシルエットは崩れたまま…と、スーツを永く着るどころか無残な姿となり、かえって洋服の寿命を縮めてしまう結果を招きます。中には、水洗いと言いながらドライクリーニングで済ませている悪質な業者も実在しますので、くれぐれもご注意ください。
ハッピーの水洗い洗浄技術なら、
極上スーツも極上の着心地に
ハッピーは最も困難と言われる極上スーツの「水洗い」技術に自信があります。
それは、デリケートで複雑な構造の衣服も水洗いができる、科学的根拠に基づいた自社開発の技術に支えられているからです。
ハッピーの自社開発技術三本柱
①繊維へのダメージを防ぎ、シルエットを崩すことなく洗浄できる水洗い方法「無重力バランス洗浄」
②繊維の表面を保護して、ゴワつきを防止する自社開発のサイジング加工「レシリアン」
③人体工学に基づき三次元の曲面を再現する熟練のアイロンワーク「シルエットプレス」
極上ゼニアスーツを水洗い
長時間の着用でダメージを受けたスーツ(イタリアを代表するメンズラグジュアリーブランド「Ermenegildo Zegna [エルメネジルド ゼニア] の極上スーツ」)を無重力バランス洗浄・レシリアン・シルエットプレスで極上の着心地に再現しました。
メンテナンス前の状態
ブランド…ErmenegildoZegna(エルメネジルドゼニア)
生地組成(表地)…ウール85%、シルク15%
生地組成(裏地)…キュプラ100%