COMMUNITY

コミュニティ

橋本 英夫

橋本 英夫

その他

百尺竿頭に一歩を進んで、事実の先にある真理・本質を見極め、それを掴むために今もなお歩み続けています。「草」は踏まれても立ち上がり、目立たず風に吹かれながら、そして飄々と生きながらも周囲を支える力と役割を担う。これは私の生き筋でもあります。この『つなぐ』の場を通して、現代版の“着だおれ”精神を受け継ぐハッピーケアメンテを創業した“おやじ”からのメッセージを発信していきたいと思います。

橋本 英夫
橋本 英夫

公式ホームページ

https://www.kyoto-happy.co.jp/
Twitter
Facebook
Instagram
YouTube
管理人
プロフィール
1949年、兵庫県高砂市生まれ。高校卒業後、大型プラントで使用するバルブや弁のメーカーにエンジニアとして従事。蒸気の流体制御機器の設計等に携わり、20歳代半ばで独立。1979年にECCハシモトを設立し、ドライクリーニングの石油系溶剤浄油再生装置の開発製造を依頼されたことをきっかけに、装置のランニングテストをおこなうため株式会社京都産業を設立し、「ハッピークリーニング」の名称でクリーニング店の経営に乗り出す。取次店を50店舗まで拡大させたが、業界を知れば知るほど改革の必要性を痛感。
拡大させた取次店を全て閉鎖し、2002年に株式会社ハッピーを設立。従来のクリーニングの常識を覆し、衣服を“再現”する『ケアメンテ』という新業態を創造し、業界から逸脱した独自の道を歩み始める。
インターネットと全国宅配を利用した無店舗型全国対応システムに切り替え、「アクアドライ」「リプロン」をはじめとする独自の衣服再生産技術と、自社開発のITシステムによって、全国のお客様へのサービス普及に尽力している。
2006年、従来の洗浄理論を覆す世界初の「無重力バランス洗浄」を発明し、方法論特許・装置特許を取得。シルエットや風合いを保ったままの水洗いを実現し、そのインダストリアル化に成功。地球環境に優しく人体に悪影響を及ぼさない画期的な洗浄方法として、有名アパレルブランドメーカーからも絶大な信頼を得ている。
2011年、経済産業省「サービス工学推進委員会」委員に就任し、自らの経営経験に基づき、日本のサービス産業における生産性向上とイノベーションの促進を実現するサービス工学の研究開発を推進する取組みに協力。
現在も『ケアメンテ』を通して大切な衣服を長く楽しみ最後まで着尽くすという京都の「着だおれ」の精神を、国内のみならず世界へ発信するため鋭意活動中。
おもな著書に『おもてなしIoTが日本経済を元気にする』(ハッピー社)、『サービス生産性向上への道』(ハッピー社)、『「捨てない」生き方』(ダイヤモンド社)、『サービス業の底力』(ダイヤモンド社)、『小さな会社の負けない発想』(致知出版社)、『クリーニング店の秘密』(東邦出版)、『クリーニング 深・進化論』(近代文芸社)などがある。
コミュニティのカテゴリー
その他
橋本 英夫
2018.05.28
最近、多くの芸能人が亡くなっていく。
往年のころに映画やテレビ、メディアをにぎわしていた有名人(芸能人だけでなく政財界、スポーツなどすべてのジャンル)の健康が気になる。
有名になるということは、一方では、健康へのリスクが高いということなのだろうか。
時間との闘い、過密な仕事スケジュールで無理をしたことへの裏返しなのだろう。
忙しいということは、良いことだけれど、度が過ぎれば過ぎたるは及ばざるがごとしで決して良いこととは言えない。
忙しいという漢字は、心が亡びると書く、心が亡びると健全な考え方できなくなり、健康な体が維持できない。
何ごとも、腹八分目が良い。
皆さんも、健康には、くれぐれも、お気をつけてください。
:
橋本 英夫
2018.05.25
ちょっと国際政治に触れてみよう。
共同通信社によると米朝会談中止をアメリカ大統領トランプが発表。
完全非核化を求めるアメリカと政治的立場を有利に経済的補償を得ようとするせめぎあいか。底の底に流れる両国の駆け引きは分からないところばかりだ。こう言いながら直前になって、会談を開催というのが政治でもある。

こう考えると、日本の立ち位置が難しくなることだけは必至である。
過去からある拉致、防衛問題、この二つの問題が新たな日本の喫緊の問題として浮上して再燃してくる。
穿った見方、突拍子もない見方をすれば、38度線が対馬になったら・・・。
このようなことを考えると、平和の祭典オリンピックがオリンピックでなくなる。
トランプ氏も、国益優先と同時に、世界的平和のバランスを考えてとお願いしたくなる、大変難しいことではあると思うが、その一面で、アメリカは、世界のポリスを本当に放棄したのか。
素人の私には、情報が何も無いから判断や予見はできないが、北朝鮮への警戒を強めなければならないことに予断を赦さなくなってきたことはわかる。
世界が平和外交で、それぞれの国の政治が進み人々が安寧に暮らせること祈念していきたい。
:
橋本 英夫
2018.05.23
しばらくのご無沙汰を、なんど繰り返したことか・・・。
河合さん中嶋象嵌様の取材ご苦労さまでした。
次の取材先を楽しみにしております。

道を極めるという世界観は、やはり鬼気迫るものがありますね。
「ハッピー」も、雨にも負けず、風にも負けず精神で頑張ってまいりたいと思います。

ぜひ、皆さまも、「幸」のページをご覧になって、ご意見、ご感想をお寄せください。

:
橋本 英夫
2018.04.15
3月27日の投稿に続いて
しばらくのご無沙汰です。
仕事のたて込みで、オイテケぼりにしてました。・・・

これが本物の高付加価値の概念と嗜好性の価値の定義で、この概念と定義が高価格の販売を可能にし、企業の高収益構造を創出する方法になります。なぜなら、大衆化は土着的に発展し、それが大衆文化となり、大衆文化は飽和状態となって人口減へと向かい、人口減は、自己の主張・強調へと変化して特別な嗜好性に向かうようになるからです。それが、イタリアのルネッサンスであり嗜好性の価値へと変化していきます。
東インド会社設立による香辛料・絹などの嗜好品を求めるヨーロッパの食文化、芸術などアートの文化方面からも言えることで、歴史が証明するところです。視点を変えれば、文化は人口減によって起こりうる高付加価値・嗜好性価値の台頭してくる世相・社会全体を反映した道筋にあるということになります。もちろん、この事実の反対側には、人口減によって文化を創造していくことになるという見方が成りたちます。
アパレルとテキスタイル・デザイナーによって、本物の高付加価値商品を、さらに追求してカタチにすることが高級感の演出であり、また、高級感が高価格の設定を可能にするという好循環を創造していきます。
高価格は、高級品・本物の感性品質・素材物性の機能・特性性能が高いという置き換えであり、このイメージの確立をブランディングしなければなりません。
このように考えると、人工的に作られた機能商品は、天然素材が持つ機能・特性性能の足元にも及びません。したがって、人工機能商品は機能を目的にしているのではなく手段であることがわかります。このように考えると、人工機能商品は「作って使って捨てる」大量生産・大量消費の安価競争の商品となることが分かります。また、服飾・アパレルメーカーが、こぞって「eコマース」を追いかけようとしていますが、これも、一つの手段であり、目的にはなりません。この「eコマース」の詳細については後述します。
また、人工機能商品は、天然の繊維が持つ自然の特性機能を模倣したものであり、模倣品は、一手段であり目的になることなく一時的に衆目を集めますが、サスティナブルになるものではありません。

ここで、いったん終了
:
橋本 英夫
2018.03.27
遅くなりました。
3月9日の投稿に続いて

物性と感性の融合が新しい価値を創造する
前項の「概念と定義」で述べましたが、ここからは、本物の天然繊維の機能・性能について、もう少し詳しく補足していきたいと思います。例えば、羊毛繊維の本物=本質・特性を追求していくと、羊毛繊維が本来持っている“柔らかさ・風合い・光沢”の感性的機能、“暖かさ・涼しさ”という保温や発汗作用の物性的機能です。羊毛繊維は、感性と物性の両方を備えており、その機能・特性を追求し、さらに高めることが本物=本質・特性の高付加価値になっていきます。羊毛に限ることなく獣毛繊維製品、植物繊維製品の特性・機能、デザイン・ディティール・縫製の衣服の物性も併せて、機能・特性を高品質化にした衣服が「高付加価値衣服」と概念なります。
さらに、物性と感性をエレガントな輝きを持たせるために、美しく奇麗な色彩・色調・発色が必要であることは言うに及びません。ところが染色は、染色会社の企業秘密の部分が多く公表されないのが一般的になっています。
染色には隠された機密部分が多いだけに、美しい色彩・色調・発色を引き出そうとすると、染色堅牢度が弱くなり、染色堅牢度を高くすれば、色彩・色調・発色が濁るという二律背反の問題が残ります。この二律背反の問題を解決するには、ケアメンテ技術でクリアできますので染色の堅牢度は低くても、エレガントな輝きで美しい色彩・色調・発色の染色を優先したモノづくりをするべきです。
物性的な堅牢度が低く、弱くても高品質な天然素材で、先で述べた感性と物性を備えた華麗なシルエット・ディティール・デザインを楽しみ、エレガントに色彩の輝き華やかさの溢れる「美の極致」が高級感を演出してくれます。それが「嗜好的な価値」の定義であり、それが本物の高付加価値と言えるものです。
:
橋本 英夫
2018.03.09
3月2日の投稿に続いて

このような考察を重ねていくと、高付加価値の概念は企業に高収益構造をもたらす高価格の衣服でなければなりません。また、一方の嗜好性の価値の定義は、お洒落の嗜好性に富み、天然素材を多用しデザイン性が豊かで高品質な衣服でなければなりません(ロット生産ではありません。後述します)。高付加価値と嗜好性の価値の関係性、すなわち概念と定義の相関関係が高価格の設定を可能にすることが必須条件となります。
一方では、世相を反映して付加価値を本物の追求、高品質などと耳障りの良い言葉だけが一人歩きし、人工的に作られた機能商品の衣服を「付加価値のある服」などとしています。ところが、それらが嗜好性の価値を創造して高収益を産み出すことはなく、大量生産・大量消費の範疇にある「すそ野の衣服」、すなわち量を消化する安価な衣服としか言いようがありません。人口減に向かう時代に、安価で量をこなすマーケティングが通用するか否かは、未来の歴史が証明してくれますが、決して持続可能な経営手法ではありません。

つづく 次の投稿は、12(月)日頃の予定をしています。
:
橋本 英夫
2018.03.02
2月28日の投稿に続いて

これらの解決策の上に、アッパーミドル層以上のロイヤルカスタマーをデジタル(ICT・IoT・AI)の利活用で潜在需要を掘り起こし、それら顧客の囲い込み(CRM)によって販売不振を回復していくという筋道ができるようになります(再度、世の中で騒がれ持て囃されている第四次産業革命でいうデジタル化ではないことを敢えて付記しておきます。後項で詳しく説明)。
つまり、物性と感性、情報のデータ、次いで、情報のデータベースが複合的に、かつ、複雑に存在する個人情報をインターネットワーク上で仕組み化し、それをサイバーフィジカルシステムとしての構築を図らなければ持続可能な経営に至ることは無いと言ってよいでしょう。これが、人口減に向かう時代の服飾アパレルに求められるマーケティングの必須条件になります。
ところが、こういう窮地であるにもかかわらず、なんら具体的な戦略(解決策)のないまま増床などによる目先の集客に奔走し、経営の全体構想(グランドデザイン)から高付加価値と嗜好的な価値の戦略設計が抜け落ちているように思えるのです。
やむなく、今、流行りの「eコマース」や人工的に作られた機能商品に活路を見出そうとしますが、販売チャネルと商品構成が増えただけで、販売不振が解決するわけではありません(後項で述べます)。
デジタルはあらゆる業界を変革しており、今日の嗜好性の価値を求めるアッパーミドル層の顧客は、パーソナライズされた、質の高い、シンプルで魅力的な体験を常に期待しています。このような期待を満足させられる企業だけが、成長につながる顧客のロイヤルティを獲得できます。ハッピーケアメンテサービスのビッグパーソナルディープデータを利活用すれば、質の高いコンテンツがあり、データを有意義に利活用できて、ビジネスプロセスを高速化することが可能になります。これにより、最適な顧客の疑似体験を設計できて、そのマーケティング設計の構築を実現することが可能になります。

つづく 次の投稿は、3月8日頃を予定しています。お楽しみに。
:
橋本 英夫
2018.03.02
2月28日の投稿に続いて

これらの解決策の上に、アッパーミドル層以上のロイヤルカスタマーをデジタル(ICT・IoT・AI)の利活用で潜在需要を掘り起こし、それら顧客の囲い込み(CRM)によって販売不振を回復していくという筋道ができるようになります(再度、世の中で騒がれ持て囃されている第四次産業革命でいうデジタル化ではないことを敢えて付記しておきます。後項で詳しく説明)。
つまり、物性と感性、情報のデータ、次いで、情報のデータベースが複合的に、かつ、複雑に存在する個人情報をインターネットワーク上で仕組み化し、それをサイバーフィジカルシステムとしての構築を図らなければ持続可能な経営に至ることは無いと言ってよいでしょう。これが、人口減に向かう時代の服飾アパレルに求められるマーケティングの必須条件になります。
ところが、こういう窮地であるにもかかわらず、なんら具体的な戦略(解決策)のないまま増床などによる目先の集客に奔走し、経営の全体構想(グランドデザイン)から高付加価値と嗜好的な価値の戦略設計が抜け落ちているように思えるのです。
やむなく、今、流行りの「eコマース」や人工的に作られた機能商品に活路を見出そうとしますが、販売チャネルと商品構成が増えただけで、販売不振が解決するわけではありません(後項で述べます)。
デジタルはあらゆる業界を変革しており、今日の嗜好性の価値を求めるアッパーミドル層の顧客は、パーソナライズされた、質の高い、シンプルで魅力的な体験を常に期待しています。このような期待を満足させられる企業だけが、成長につながる顧客のロイヤルティを獲得できます。ハッピーケアメンテサービスのビッグパーソナルディープデータを利活用すれば、質の高いコンテンツがあり、データを有意義に利活用できて、ビジネスプロセスを高速化することが可能になります。これにより、最適な顧客の疑似体験を設計できて、そのマーケティング設計の構築を実現することが可能になります。

つづく 次の投稿は、3月8日頃を予定しています。お楽しみに。
:
橋本 英夫
2018.02.28
2月23日の投稿に続いて

なぜなら、国民生活センターに年間6000件以上の驚くべき数のクリーニングトラブル・クレームが持ち込まれているからです。また、新聞紙上でも、ネット宅配クリーニングの杜撰な仕事内容が取り上げられ、電子ショップモールでは炎上するほどの問題を抱えています。いわゆるクリーニング業界には、解決のできない多くの難題が潜在しており、消費者からレッドーカードを突きつけられて、衣服のメンテナンス市場から撤退する寸前にまで追い詰められているのです。
しかも、クリーニングは、アッパーミドル層以上の人々には受け入れられていないことが「ハッピー」の衣服購買動機調査で明らかになっています。このようなことを併せて検証していくと、衣服の販売不振は、クリーニング業界によって、ますます拡大されていくことになり、経済的な損失は計り知れないものになることが懸念されるのです。
よって、「ケアメンテ」は、クリーニング技術とクリーニングサービスの限界を超えることに成功を収めて、新たなサービスモデルを提供しています。また、「ケアメンテ」は、アパレル・ラグジュアリーブラントの高付加価値で嗜好性価値の高い衣服を「いつも新品」を味わっていただけるように、そして、長くいつまでも新品のお洒落をお楽しみいただけるようにしました。
これだけでなく「ハッピーケアメンテサービス」は、クリーニングの難題をすべて解決・解消し、かつ、「保証・保障代行サービス」にまで切り込んで衣服の販売不振の回復に貢献していきます(ハッピーのサービスモデルの詳しい内容は後述します)。
                   つづく
:
橋本 英夫
2018.02.23
2月21日の投稿に続いて

服飾・アパレルのマーケティング手法は、過去の経済成長時代のビジネスモデルを踏襲しようとしているのですが、過去の成功体験が大きければ大きいほど、その呪縛から解かれることはないようです。今の時代は、デジタル化による第四次産業革命という言葉に踊らされた邪念、魑魅(ちみ)魍魎(もうりょう)にすぎないのです。
したがって、衣服の販売不振を回復するには、アッパーミドル層以上に向けた高付加価値の概念を明確にし、さらに「お洒落」を嗜好性と自己表現の価値を定義し、そういう衣服を作ることが課題・問題解決の「鍵」になります。つまり、概念と定義に基づいたコンセプトとストーリーを、個々・個別の販売プロセスフローに組み込むことによって販売不振を回復できる最短距離にあるというわけです。
一方では、メンテナンスフリーの風潮が、昨今では、あたり前となり買ってから廃棄されるまでのメンテナンスを一貫してお世話しなければ売れなくなっています。ところが、アパレル・ラグジュアリーブランドは、高級素材・高価格の衣服を販売しても、その後のメンテナンスを放置して、そのままにしているのが現実の姿です。
最近では、衣服のメンテナンスをクリーニング業界と業務提携し、クリーニング店に持ち込む手間が省けるという利便性をセールスポイントにするアパレルメーカーが出てきております。メンテナンスフリーを模したようなクリーニングサービスをアパレルメーカーがサービスの一環として始めています。しかしながら、クリーニングは、クリーニング以外のナニモノでもありません。アパレルメーカーがメンテナンスフリーに寄せるクリーニングへの思惑と大きく乖離し、行き着くところは、消費者の信用をさらに失墜することが予測できます。  続く
:
橋本 英夫
2018.02.21
2018年2月5日の投稿に続いて

2 定義…高付加価値商品は嗜好性に富んだ本物の素材を追求-原点回帰

経済産業省の「商業販売統計」では、日本のデパートの総売上高が1991年の約10兆円をピークにして、2016年には6兆円を割り込んでいると公告されています。その公告の中で、1991年にデパートの総売上高、約10兆円のうち衣服販売の売上は、6兆円の6割を占めていました。ところが、2016年には、デパートの総売上高6兆円のうち、衣服販売の占める売上は3兆円を切って5割弱の割合になっています。
このことから衣服の販売不振は、デパートの売上に甚大な影響を及ぼし、さらには、服飾・アパレル業界の行方に暗雲が立ち込めることが危惧されるのです。そこで、日本の世相、経済・政治などの諸々の情報を収集して分析した結果、次のようなことが判明し、私なりの所見を「まとめる」に至りました。
結論から先に述べていきますと、衣服の販売不振は高付加価値の概念が漠然とし、また、お洒落の嗜好性価値(自己表現)の定義が確立されていないことによって、アッパーミドル以上の人たちの購買意欲が無いことが分かりました。つまり、市場形成に、最も大きな貢献するはずのアッパーミドル層が、新しい衣服を買わない、高価な衣服を買わないという結論です。
この調査の詳細は後述しますが、人口減に向かう時代に、安価で量を販売しようとするマーケティングが間違っていることによって、販売の機会損失を大きくしているという気づきがないように思われます。
最近の傾向として、世の中を席捲するデジタル化という化け物は、個々・個別に向けたマーケティングではなく、大量生産・大量消費の高度経済成長時代の経済・経営手法のナニモノでもなく、その手段・方法をアッパーミドル層に向けても、服を購入したいという動機に繋がらないのは、火を見るより明らかです。なぜなら、大量生産・大量消費の経済・経営構造によって製造された衣服は、ユニフォームだから、本当の意味で「お洒落」が楽しめないという理由によるからです。   続く

:
橋本 英夫
2018.02.05
昨年、2017年12月27日に「価値の大転換(その1)」を投稿してから一ケ月以上が経過しました。そろそろ、正月ボケも返上しなければならない時期になっています。さて、昨日(2018.20.04)の日本経済新聞/朝刊に「アマゾン、アパレルの陣」と題するトップ記事が出ています。eコマースか、リアル店舗か、いずれに軍配が上がるかという記事内容でした。私は、いずれにも一長一短があり、いずれも勝ち、いずれも負けるという筋の通らない考えを持っております。とは言うものの「eコマース」か「リアル店舗」かという立場で議論をしても納得できることはありませんので、私的には、新たな「価値」をパラダイムシフトしなければ日本の服飾業界は衰微していく可能性が大きい。それを回避するための対策、解消の方法を服飾業界にケアメンテ=再生産サービス産業を興した経営者の立場で論述していきます。まずは、「はじめに」から、です。
■はじめに
衣服の販売不振が際立つ昨今ですが、人口が増加し経済が成長している時代の大量生産・大量消費のマーケティング手法を用いないで、新たな価値を創造していくという険しい変革の道を選ぶ理由は、2025年から本格的な人口減少による経済減速が予測できるからです。
今から7年後には、団塊の世代人口およそ800万人が後期高齢期を迎え、また、出生人口が年間100万人という深刻な事態に直面し、厚生労働省の外部機関は、50年後の人口が9000万人を割りこむという推計を発表しているほどです。一方の政府は、日本の経済を維持するには「1億人を必要とする」としていますが、それを1千万人も割りこんだのでは、未来に明るい先行きはなく暗闇が待ち受けているとしか言いようがありません。
そこで、服飾(ファッション)業界が、暗闇のトンネルを抜け出すには、明治時代から日本人が取り組んできた資本主義から生まれる殖産・産業や日本人のアイデンティの「価値観」をパラダイムシフトさせて新たな「価値」を創造する必要があります。
紙幅の関係上、社会全般の思想や概念・思考には触れることはできませんが、この投稿では衣服に関係する服飾産業、それに伴うデパートなどの小売販売業、衣服を纏う消費者を対象に、人口減少によって起こる服飾産業界(ファッション)の衰微を解消する方法とその対策を述べてまいります。 つづく
:
橋本 英夫
2018.01.26
早いもので、新年が明けて一月が終わろうとしています。
節分が近づくと、寒いけれど不思議に春の光が感じられるのが不思議です。
メジロも庭にやってきて、まもなく、庭の木蓮、マンサクが咲く季節になります。とは言いながらも、北陸、東北、北海道では、近年にない積雪で被害も少なくありません。また、東京では、マイナス4℃で48年ぶりの冷凍庫のような日が続いております。
 身辺お気をつけてご活躍ください。祈念いたしております。
 遅くなりましたが新年のご挨拶まで。


庭にやってきた メジロ (一寸ボケ気味)
:
橋本 英夫
2017.12.27
■テーマ・・・価値の大転換(その1)
 国際情勢がドッグイヤーと言われるスピードより、もっと速いスピードで変化し、進化し、造化しています。このスピードについていくのは至難の業であり、日本は国際社会の中で翻弄されることが予測されます。
特に、ICT・IoT・AIの情報処理・通信技術によって、モノ・コトの価値が激しく変動し、近代資本主義の限界を迎える可能性があります。
ちょうど、18世紀にイギリスで起きた技術革新による産業革命と似ており、産業構造の変化によって経済が発展し、それに伴って社会構造が大変革するからです。変革は、一部の社会層に歪みが入り痛みを伴うところもありますが、人類のためには避けて通ることのできない道でありますが痛みは小さいに越したことはありません。
例えば18世紀の産業革命は、印刷機の発明が修道院で神に仕える修道士(ブラザーやシスター)の仕事を無くしてしまいました。また、蒸気機関車の発明によって、一度で大量の人と物の移動が可能になったことで、当時の馬車遣いの人たちが路頭に迷ったのと同じようなことが起こります。
このような負の要素は一過性であり、それに代わる新たな産業の雇用が生まれて、新たな価値の創造へと変化していきます。変化は、人類を進化させて自然界の造化となっていきます。
時代の流れとともに、21世紀の産業革命と言われる情報・通信の技術革命は、価値の転換を起こし、旧いモノは希少的価値へと引き継がれて歴史を刻むことになります。つまり、「モノ」からカタチの無い「コト」というサービスに移行していきます。じつは、それが、今の日本社会に起ころうとしているのです。

この続きは、新年が明けましたら投稿いたします。
では、読者の皆さんがお健やかに新年を迎えられますことを祈念いたしております。
:
橋本 英夫
2017.12.15
続き
このように、お客様が気づかないあいだに植え付けられた衣服の寿命に対する常識を破って、“いつも新品”を着続けられるようにするのが「ケアメンテ」です。
つまり、クリーニングで落ちない劣化(酸化)してしまったシミ汚れや黄ばみを除去し、繊維の風合いや色彩を蘇らせ、高度な技(わざ)を使ってシルエットに命を吹き込んで、新品同様の状態に復元していきます。それが、自然循環型の再生産サービスであり「ケアメンテ」なのです。このような問題を解決するために、四十年ほどの歳月をかけて「ケアメンテ」を創りあげてきました。
お洒落の本質は“いつも新品”を楽しめることであり、それが本物のお洒落の価値です。袖を通したときの“いつも新品”の気分は、心を湧き立たせて元気にしてくれます。その役割を全社員の「クラフトスペシャリスト」が担っているのです。ハッピーの「クラフトスペシャリスト」は、物性の知識技術と、人間の高度な感性で “いつも新品”を提供することに心を燃やしています。お客様は、そのような「クラフトスペシャリスト」の仕事を心待ちにしてくれています。丁寧に、丹念に、入念な仕事で、本物の感動品質をお届けすることが私たちのミッションです。
本物の感動品質は、ケアメンテ=再生産による衣服の新たな価値を生みます。
衣服の新たな価値は、永続して世の中の役に立つことになり、世界の誰からも愛されて羨ましがられる一流企業になっていきます。一流企業は、社員一人一人の所得の向上、福利厚生の充実、生活・暮らしのエンジョイライフスタイルを完成させます。すでに「ハッピー」は、エンジョイライフスタイルの道を歩みはじめているのです。私たちは、このために存在し“百尺竿頭に一歩を進む”を実践し、ステークホルダーの皆さんと共に“ハッピー”な一流企業を創出したいと日々の研鑽に努めてまいります。 
:
橋本 英夫
2017.12.15
皆さん、こんにちわ。
二回に分けて投稿します。
今日のお話は、少し硬めのお話をしてみます。最近、エコシステムという言葉を耳にするようになりました。エコシステムとは、国境も超えて、全く異質な企業が相互利益を求めて連携し、有機的に結合して、それらが循環する収益モデルを構築する。垂直関係も含めて、水平的な協力関係維持を追求する。つまり、自然界の環境要素である循環の「生態系」を模した経営を科学的な経営・IT用語にした造語と言えます。
 この地球環境の「生態系」を大切にする企業に投資をしようとヨーロッパではじまったESG(Environment Social  Governance)投資も、現状の利益確保に走らず環境保護を未来成長の視野に入れながら責任投資原則から投資をするというもののように思われます。
 つまり、自然を大切に、共存・共創にしていく企業が未来に生き残っていくといことでしょう。

ハッピーケアメンテサービスは、自然循環型のサービス産業を20年前から訴え続けて、ようやく、世界が、そのようになってきたと言えます。例えば、クリーニングを重ねているうちに“黄ばんで赤茶けて襟や袖口が黒く”なってきた。嫌なニオイがする。なかったシミが浮き出てベタッとして重くなってきた。シルエットが壊れて風合いが無くなって固くなってきた。だんだん収縮してきた…などなど、大切なお気に入りの服や高級で上品質な服ほど悩みが尽きなくなってきます。
ハッピーをご存知ないお客様は、このようなことは「服の寿命だ」という思い違いと諦めで、大切な高級・上質衣服を捨てざるを得ない状況に追い込まれています。その一方では、“着たら汚れるのがもったいないからクローゼットに仕舞いこんでいる”というお客様もおられるのが現実です。
このように、お客様が気づかないあいだに植え付けられた衣服の寿命に対する常識を破って、“いつも新品”を着続けられるようにするのが「ケアメンテ」です。続く


:
橋本 英夫
2017.12.15
今日から「つなぐ」トップコミュニティのコラムを担当することになったハッピー」代表の橋本です。
テーマは、サービス経営・政治・経済・社会・人生観を私のなりの切り口でお届けしていきたいと思っております。
どうぞ、ヨロシクお願いいたします。

さて、師走も中旬になり世間では、ジングルベルの曲が流れて少しずつ年末の雰囲気が盛りあがって気忙しい今日この頃です。
我が家の孫たちは、小さなクリスマスツリーを七夕飾りに見立ててプレゼントの希望をカードに書いて、楽しみにしています。
プレゼントは、パパママからか、ジジババからか、それともサンタクロースさんか、子供にとってみれば欲しい物を手に入れる年に数度の絶好のチャンスなので一所懸命です。
カードを見せて、「これ、サンタさんにお願いしてるの」と、ひとしきりはしゃぐのを見ていると純粋な子供たちの笑顔と笑い声が、サンタクロースからの大人に対する最高の贈り物のように思います。

そんなこんな中、今年の冬は南米のチリ沖にラニーニャ現象が起きているとか。ラニーニャは、海水の温度が平年より低いことによって起こる現象のことで、ラニーニャが起きた年は厳冬になるというのが気象庁の発表です。
特に雪の多い地域の方々は万全の対策が必要のようです。

それぞれにサンタクロースからの贈り物であったり、自然界からの好ましくない贈り物であったりします。
でも、厳冬による積雪は、スキー場の経営にとっては無くてはならない贈り物、また、雪による伏流水は、美味しいコメが採れて、美味しいコメは美味しい水によって美味しい酒が造られます。
それぞれの立場で、嬉しいもの、ありがた迷惑のもの、しかしながら、天災は無いのが良い。
いずれにしても元気に生きていることが、サンタクロースさんからの最大の贈り物かもしれません。
ということで、分かったような、分からないような初めての投稿を終わります。
: