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おしゃれの雑学

最も美しい繊維「絹」

最も美しい繊維「絹」

繊維の女王

繊維の女王

絹(シルク)は、日本では主に和装に使われていましたが、今では『繊維の女王』と呼ばれるように、ブラウスやドレス、高級インナーウェアなど、高級衣料には欠かせない繊維となって、繊維製品(衣服)をバリューアップさせるのには最高の繊維となっています。
しかしながら、その取扱いや着用の仕方、メンテナンスについては、たいへん難しいといわれています。

絹(シルク)の歴史

最初に絹の利用が始まったのは中国であり、その歴史は紀元前4千年頃までさかのぼります。
当時、カイコ(蚕)から絹糸を製法する技術を中国国外へ持ち出すことは厳重に規制されていました。
貴重な品として織物と同じ重さの「金」に交換されるなど、紀元前3~4世紀頃には鉱物(貴金属)と交換した絹織物が、中近東からヨーロッパ・北アフリカを結ぶ東西交易路を通じて伝わったとされています。
約7000kmにも及ぶこの交易路は、のちに“シルクロード”と呼ばれることで有名ですが、中国以外で養蚕が始まったのは6世紀頃といわれており、日本では弥生時代に絹織物が作られ始めたといわれています。
現在、絹の約50%は中国で生産され、次いで日本・インド・タイなどが主要生産国となっておりますが、世界で最大の消費国は日本になっています。

天然繊維の中でも特別な存在

麻・綿・羊毛などの天然繊維は、いずれも植物や動物の細胞そのものを起源としていますが、絹は、カイコ(蚕)が、タンパク質で構成されており、18種類ものアミノ酸を体内で合成し、二次的に繊維の形につくり変えて吐き出したものです。
1つの繭は一本の糸からできており、その長さは1000~1500mに及ぶという唯一の長繊維で、その糸の太さは、髪の毛の約10分の1という超極細糸です。
さらに独特の光沢や柔らかな肌触りと着心地は最高のものといえます。
絹は、現代の科学をもってしても人工的に作ることはできないという、まさに自然の神秘が生み出す繊維です。
数千年の繊維の歴史がある中で、絹は依然として感性面においても科学的な工学面においても、他に類例のない品質と、その位置を保ち続けています。

絹(シルク)の特性

・なめらかな光沢と艶、ドレープ性がある

…独特の妖しく美しい光沢を放つのは、繊維がプリズム(三角柱)状になっており、この三角断面がプリズム効果で光の屈折・分散を起こさせるためです。

・肌にやさしい

…人間の肌に一番近い繊維といわれるほど、人間の成分と同じタンパク質を豊富に含んでおり、肌にストレスを与えないため、アレルギー体質の方や赤ちゃんにも安心して使えます。また、燃えても有毒ガスを発生しないため環境にやさしい繊維です。

・優れた保温性と吸湿性

…繭の状態では“フィブロイン”と“セリシン”という2種類の主成分(タンパク質)で構成されており、その成分間に空間があるため保温効果をもたらすほか、吸湿性については綿の約1.5倍もあるため、夏はサラリと涼しく冬は暖かさを保ちます。

・静電気が起きにくい

…帯電性が低いため、静電気が起きにくい特徴があります。また、ホコリを寄せ付けにくく抗菌性にも優れているため、衛生的にも安心して使える繊維です。

絹(シルク)の欠点

・ほかの繊維に比べて摩擦に対する強度が低いため、擦れやすく毛羽立ちやすい
・染色が弱いため、色泣きが起こりやすい
・紫外線により強度低下、黄変しやすい
・アルカリに弱く、カビや虫食いの害を受けやすい

絹は、さまざまな良い特徴をもつ反面デリケートな繊維です。
摩擦に弱いためアイロンプレス時に強く押さえたり、高熱をかけると繊維の三角(プリズム)構造が潰れ、絹独特の輝きが失われてしまいます。
また、汗などのアルカリ性に弱く紫外線を吸収しやすいために変色や退色を起こしやすいということがいえます。
したがって、取扱いやメンテナンスが非常に難しい繊維です。

デリケートな絹(シルク)も
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いつまでも本来の風合いや着心地をお楽しみいただくために、デリケートな絹(シルク)製品も、ぜひハッピーにお任せください。

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